クレーンの災害事例
ＣＲ８７０７２
事　　例

クローラークレーンによりＨ鋼をクランプづりして旋回中，つり荷が作業者に落下

 [あらまし]
業　　種 河川土木工事業 機　　種 クローラクレーン
被　　災 死亡　１名 現　　象 つり荷の落下
原　　因 この災害の直接の原因は，つり具（クランプ）からつり荷がはずれたために発生したことは明らかであるが，その他として次のことが考えられる．
  1. クランプの滑り止めが磨耗していたため，つり荷を十分に保持することができなかったこと．
  2. ７ｍの長尺物Ｈ鋼を１点づりで玉掛けしたこと．また，同時に旋回作業時の急停止が衝撃作用となってつり荷が外れたこと．
  3. 玉掛けをしたＣが玉掛作業について無資格者であったため，玉掛方法等の知識がなかったこと．
対　　策 同種事故を防止するためには，次のことが考えられる．
  1. 玉掛用具の点検を行い不良品は使用しないこと．
  2. 玉掛作業には有資格者が従事し，長尺物の１点づりはさけること．
  3. クレーン作業中は，看視人等を配置し旋回範囲内に関係者以外の者を立入らせない措置を講ずること．
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