クレーンの災害事例
ＣＲ８８０１２
事　　例

玉掛けしたままの状態で床上操作式天井クレーンを走行させたため荷が動き，はさまれた

 [あらまし]
業　　種 金属製品製造業 機　　種 天井クレーン
被　　災 死亡　１名 現　　象 つり荷、つり具が激突
原　　因 災害が発生した原因として次のことが考えられる．
  1. つり板の取付けが終了した後に，玉掛をした状態のまま放置したこと．
  2. つり板から玉外しをしていないのに，Ａは玉外ししてあるものと思い込み，確認しないままクレーンを操作したこと．
  3. トング組立作業に関係した作業者の中に，玉掛有資格者を配置していなかったこと．
対　　策 同種災害の再発を防止するため次の対策が考えられる．
  1. クレーンの運転操作をするときは，指差呼称等で周囲の状況を確認してから行うこと．
  2. 作業グループ単位の中に，玉掛業務の有資格者を必要人数配置すること．
  3. 無資格者が当該作業に就く事がないように管理体制の充実を図ることと共に，有資格者に対しくり返し再教育を行うことにより適正な作業手順等の徹底を図ること．
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