クレーンの災害事例
CR88021
事 例
玉掛用繊維ロープがフックから外れ,つり荷が落下して激突
業 種
建築事業
機 種
トラッククレーン
被 災
死亡 1名
現 象
つり荷の落下
あらまし
木造家屋新築工事現場において,トラッククレーンを使用して,梁をつり上げる作業中に災害が発生した.
災害発生当日は,朝から棟上げの柱,梁を下組みし,それを事業主Aが玉掛けし,トラッククレーン(つり上げ荷重4.9t)の運転士Bがつり上げ,2階の梁上において作業者C(大工,被災者)ら3人が,つり上げられてくる梁をボルトで組み付ける作業を行っていた.
作業を開始して5本目の梁材(120mm×180mm角,長さ2.44m,重量35kg)1本をAが玉掛用繊維ロープで玉掛けし,Bがつり上げていたところ,巻上用ワイヤロープを巻き過ぎたことに気付かず,フックが巻過防止装置とともに補助ジブに当たり,そのはずみで繊維ロープのアイの部分がクレーンのフックから外れ,つり荷の梁が落下しCの頭部に激突した.その衝撃でCは高さ約6mの梁上から地上に墜落し,被災したものである.