つり上げようとしたH鋼が隣接したH鋼を倒しその下敷きとなった

1. Ｎｏ．１Ｈ鋼の小梁取付け用プレート３枚が，Ｎｏ．２Ｈ鋼のフランジの下に重なった状態で仮置きされていたため，Ｎｏ．１Ｈ鋼がつり上げられたときに，Ｎｏ．２Ｈ鋼を持ち上げる状態となったこと．
2. 上段Ｈ鋼と下段Ｈ鋼の間に根太が置かれていなかったため，Ｈ鋼が倒れやすい状態になってしまったこと．
3. 前記１の状態を十分に確認せず，Ｎｏ．１Ｈ鋼をつり上げたこと．
4. 被災者がＨ鋼の倒れる方向にいたこと．運転操作位置が不適当であったこと．

1. H鋼を重ねて置く場含には，各段毎に根太を置き荷を安定した状態にするとともに，同一段にある荷が重ならないように置くこと．
2. 荷をつり上げる場含には，当該荷をつり上げることによる他の荷の安定に及ぼす影響が無いことを十分に確認した後につり上げること．
3. 玉掛け状態を確認した後は，荷から離れて地切りを行い，荷の安定を確認した後に，さらに巻き上げを行うこと．
4. 適正な作業方法について，作業標準を作成する等により，作業者に十分な教育を行うこと．