クレーンの災害事例
CR88052
事 例
玉掛用ワイヤロープをクレーンで引き抜く際,鋼材が落下して下敷きとなる.
業 種
貨物取扱業
機 種
橋形クレーン
被 災
死亡 1名
現 象
つり荷の転倒による挟圧
原 因
災害が発生した原因として次のことが考えられる.
H鋼の下からワイヤロープを引抜くときに,H鋼の上に作業者が乗っていたこと.
ワイヤロープを引抜く作業をクレーンで行ったこと.
ワイヤロープがH鋼と台木との間に挟まれていたこと.
対 策
同種災害を防止するため,次のことが挙げられる.
荷の上に作業者が乗っているときは.クレーンの操作を行わせないこと.
ワイヤロープの引抜き作業は,ワイヤロープがつり荷等に挟まれていないことを確認した後,人力で引抜きアイを再度フックに掛けて,クレーンの操作を行わせること.
玉掛作業の作業標準を見直し,当該作業者に対して安全教育をくり返し行うこと.