クレーンの災害事例
CR88061
事  例

エレベーターの解体中に搬器から墜落

[原因と対策]
業  種 建設業 機  種 エレベーター
被  災 死亡 1名 現  象 搬器と共に墜落
 
あらまし 工場建家を倉庫に改造するため,エレベーターの解体工事中に災害が発生した.改体工事のうち,間仕切壁,階段,エレベータ一等の解体を請け負った会社が,災害発生当日に従業員4名を現場に派遣して,エレベーターの解体を行うこととした.午前8時頃現場に到着した4名は,作業の打合わせを行い,8時半頃から作業にとりかかった.
エレベーターの電源を遮断し,搬器を1階床面に停止させた状態で,先ず昇降路の1階出入口の戸,搬器の囲い及び戸を解体し,1階床上に運び出した.このとき搬器はわずかに上昇した.次いで被災者ら3名は搬器に乗り,出入口の反対側(奥の方)の床板を約3分の1(幅3.8m,奥行0.7m)をガス溶断器により切断し,昇降路の底(ピットの深さ1.16m)に落した.このとき,搬器はゆっくり上昇し始め.2階床面から約70cmの高さまで昇ったところで,カウンターウェイトが昇降路底部に着地したため,搬器は停止した.この間に被災者は搬器の床から昇降路の底に落ち死亡した.
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