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原 因 |
調査の結果,災害発生の原因として次の事項が認められる.
- ヒューム管の横転防止措置を講じないままクローラクレーンのフックを下げ,玉掛用ワイヤーロープを緩めたこと.
- ヒューム管の差込部側にに敷いた角材の位置が,ヒューム管の位置を調整した後の2度目の着地の時点では,ヒューム管の中心から外れていたこと.
- クローラクレーンへの合図は溝の中からBが行い,これを地上にいたCが伝達していたが,CはBが手振りで何かを伝えようとしたのを,巻き下げ合図をしたものと取り違え,クローラクレーンの運転士に巻き下げを行わせたこと.
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対 策 |
同種災害防止のため,次のような対策が考えられる.
- 作業開始前に,作業手順についてできるだけ具体的に打ち合わせておくこと.また,複数の者で作業を行う場合は総括者を定め,その者の指揮の下に作業を進めること.
- 横転防止のための角材等,作業に必要な機材は,作業開始前に整えておくこと.
- 合図は,安全な場所で,周囲の状況を確認し定められた方法により明確に行うこと.
また,合図を受ける側は,合図が不明確な場合は必ず確認すること.
- (1)~(3)の事項が遵守されるよう,日常の安全教育を徹底すること.
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