クレーンの災害事例
CR89062
事 例
移動式クレーンの錆落とし作業中,補助ジブが倒れてきて激突
業 種
建設業
機 種
トラッククレーン
被 災
死亡 1名
現 象
機体、構造部分が折損、倒壊、転倒
原 因
補助ジブの固定は,主ジブのストッパ部に補助ジブ側に付けられたロックピンを当て行うようになっているが,本災害の原因はこのロツクピンがかけられていなかったか,またはかかり方が不十分であったことによるものと思われる.
対 策
同種の災害の防止のため,次のような対策が考えられる.
午前中の作業後,被災者は補助ジブを延ばす作業を行っていたが,作業指揮者またはクレーン運転者がこれを点検する等,クレーンの使用状態について変更があったときは,常に安全確認を行うようにすること.
本作業のような非定常作業についても作業標準を作成し,作業の分担,点検体制について明らかにしておくとともに,作業者がこれにそって行うよう教育を徹底すること.
危険予知活動等によりあらかじめ考えられる危険を発見し,必要な措置をとっておくようにすること.特に本作業のような非定常作業においては重要である.