クレーンの災害事例
CR89072
事  例

浮きクレーンで作業中,つり荷に挟まれる

[あらまし]
業  種 建設業 機  種 浮きクレーン
被  災 死亡 1名 現  象 つり具、つり荷と床の物体による挟圧
原  因 この災害の原因としては
  1. 被災者がつり荷に近づいたこと.
  2. つり荷が振れたこと.
が挙げられるが,つり荷が振れることはクレーン作業においてはある程度やむを得ないものであり,浮きクレーンでは,波,風の状態によって陸上においてより,大きな荷の振れが生じやすいものである.
対  策 同種の災害を防止するための対策としては次のことが考えられる.
  1. 作業標準,作業ルールの確立と徹底を図るため,船上での作業やクレーン作業など危険要因の多い作業について作業標準を策定し,作業ルールを明確にしてそれに従った作業を行わせること.
  2. (1)の作業ルールを徹底させるとともに作業者の安全意識の定着を図るため,安全教育をくり返し行うこと.
  3. 同一作業を反復して行う場合には,危険に対する認識が低下しやすくなるので,作業開始前の打合せ,KY活動などにより,危険要因の発見とその防止対策,安全な作業方法について作業者全員でくり返し確認すること.
  4. 本事例の場合は悪天候ではなかったが,海上における作業は天候によって非常に危険なものとなるので,天候が悪化した場合には早目に作業を中止することが必要である.
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