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原 因 |
この災害の原因としては
- 被災者がつり荷に近づいたこと.
- つり荷が振れたこと.
が挙げられるが,つり荷が振れることはクレーン作業においてはある程度やむを得ないものであり,浮きクレーンでは,波,風の状態によって陸上においてより,大きな荷の振れが生じやすいものである.
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対 策 |
同種の災害を防止するための対策としては次のことが考えられる.
- 作業標準,作業ルールの確立と徹底を図るため,船上での作業やクレーン作業など危険要因の多い作業について作業標準を策定し,作業ルールを明確にしてそれに従った作業を行わせること.
- (1)の作業ルールを徹底させるとともに作業者の安全意識の定着を図るため,安全教育をくり返し行うこと.
- 同一作業を反復して行う場合には,危険に対する認識が低下しやすくなるので,作業開始前の打合せ,KY活動などにより,危険要因の発見とその防止対策,安全な作業方法について作業者全員でくり返し確認すること.
- 本事例の場合は悪天候ではなかったが,海上における作業は天候によって非常に危険なものとなるので,天候が悪化した場合には早目に作業を中止することが必要である.
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