クレーンの災害事例
CR89112
事  例

塔型ジブクレーンが転倒

[あらまし]
業  種 造船業 機  種 ジブクレーン
被  災 休業 1名 現  象 機体、構造部分が折損、倒壊、転倒
原  因 この災害の発生原因として,次のことが挙げられる.
  1. 定格荷重を遵守しなかったこと.定格荷重が4.5tとなる回転半径であって,クレーン運転者は荷の重量を約7tと目測しているにもかかわらず,荷をつり上げたことからみて,通常の作業においても定格荷重を厳格に守っていなかったと推測されること.
  2. 作業の進め方について,事前に十分な検討がなされていなかったこと.
  3. 玉掛け作業者とクレーン運転者との間で重量に関する連絡がなされなかったこと.
対  策 同種災害防止のため,次のような対策が考えられる.
  1. クレーンに過負荷防止装置を備えること.
  2. クレーン運転者に対する安全教育を徹底し,定格荷重を厳守させること.
  3. 荷の取扱い作業に関する作業標準を作成し,それを周知させること.また,実際の作業においては,クレーンの作業半径に応じた定格荷重および荷の重量を考慮しながら,具体的な作業手順を事前に打ち合わせること.
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