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原 因 |
本件災害の原因として玉掛け方法が不適切であったことが挙げられる.
玉掛けワイヤロープは相互に接する部分が鋭角的に曲がっており,一連の作業を行っている間に何回も曲げ応力を受け,ワイヤロープの素線の断線等の損傷が急激に進んで切断に至ったものと推定させる.
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対 策 |
このような災害を防止するためには玉掛け方法を荷の形状等に応じた適正なものとすることが必要である.
本件のような玉掛け方法,また,目通し1本づりのような場合,ワイヤロープが鋭角的に曲げられ,損傷しやすい.また,荷を一点でつるため,荷が不安定であり,玉掛けワイヤロープが外れて荷が落下するという災害につながりやすいため,目通し1本づりといった方法は原則として行わない方がよい.
適切な玉掛けが徹底されるためには,荷に応じた玉掛け用具,玉掛け方法を定めておくこと,玉掛け者に対してくり返し教育を行うことが重要である.
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