|
原 因 |
本災害の原因は墜落防止のための措置が十分でなかったことにある.
BとCはゴンドラに搭乗して作業を行うために安全帯を着用していたが,被災者は安全帯を着用していなかった.また,墜落の危険が大きい突りょうの取付け作業時には3名とも安全帯を使用していなかった.
|
対 策 |
ゴンドラによる作業では,常に墜落の危険が伴うものである.特に可搬型のゴンドラでは設置場所が毎回異なるため,墜落防止のための対策を十分に行う必要がある.本件のような災害を防止するための対策としては次のことが考えられる.
- 墜落防止のため,ゴンドラ作業時はもちろんゴンドラの設置,撤去時には安全帯を確実に便用させる.また,屋上の端部に不用意に近づかないよう囲い等を設置するなど作業の実態に応じて適切な措置をとること.
- 安全措置に十分配慮した作業計画を定め,これにより作業を行わせること(可搬型ゴンドラでは設置方法の不良による災害も見られることから,設置方法についても明確に定めておくことが必要である).
- 作業開始前の打合せを行い,作業の手順,作業の方法,安全措置等について相互に確認しておくこと.
- 作業者に対し安全な作業方法について十分教育を行うこと.
|
|