巻上げワイヤロープが切断し，フックが落下

1. 荷の搬入，搬出について作業方法を基本的に見直すこと．
   災害のあった倉庫は一時的に機械類を保管するものであり，常時搬入出作業が行われるものであることから，移動式クレーンを使用することなく，他のより安全な作業方法によることを検討する必要がある．
2. 作業前の打合せを十分に行うこと．
   仮に移動式クレーンを使用する場合にあっても，使用する移動式クレーンの選定について作業範囲の制約等十分考慮して事前に十分打合せを行うとともに，作業開始前に，移動式クレーンの位置，トラックの位置等を検討し，その能力内で作業を行えるようにする必要がある．
3. 安全装置の機能を停止させないこと．
   いかなる事情があっても巻過防止装置，過負荷防止装置等の機能を停止して作業を行ってはならない．事業者は，クレーン運転者にこのことを徹底しなければならない．