クレーンの災害事例
CR92012
事  例

コンクリートのホッパーが落下して激突

[あらまし]
業  種 建設業 機  種 ホイールクレーン
被  災 死亡 1名 現  象 つり荷の落下
原  因 本災害の原因としては次のことが挙げられる.
  1. 玉掛けに不適当な足場用つりチェーンを使用したこと.また,このつりチェーンは溶接部にき裂があるなど損傷が進んだものであったこと.
  2. 玉掛用具の点検を行っていなかったこと.
  3. 作業方法について事前の検討が不十分であったこと.
対  策 同種災害の防止のための対策としては次のことが考えられる.
  1. ホッパーの落下防止措置を十分なものとすること.
    クレーンでつって支持するのではなく,他の強固な支持方法を検討することが重要である.
  2. クレーンで荷をつるときは,玉掛用具が外れ難く,かつ十分な強度を有するものとすること.
    ホッパー内にコンクリートが満たされた時でも十分な安全率を持ったものとすることが必要である.また,作業前に玉掛用具の点検を行うことは当然である.
  3. ホッパーの下に作業者が入らないようにすること.
    ビニール管をロープで支持する等により,つり荷の下に作業者が入らなくてすむ方法を検討する必要がある.
  4. 事前の検討,安全点検を十分に行うこと.
    作業前に考えられる危険性についてチェックし,上記のような対策が確実に行われるようにすることが必要である.
cr92012.gif
 
 
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