クレーンの災害事例
CR93011
事  例

アウトリガーを出し忘れ,移動式クレーンが転倒

[原因と対策]
業  種 建設業 機  種 ホイールクレーン
被  災 骨折 2月 現  象 機体、構造部分が折損、倒壊、転倒
 
あらまし この災害は,下水処理場新設工事において,型枠材を移動するために使用していた移動式クレーン(ラフテレーンクレーン,つり上げ荷重25t)を旋回し,ジブを伸ばしていたところ,横転したものである.
災害発生当日,この現場では沈澱池の型枠組立作業中でその資材運搬のため,移動式クレーンを作業構台の上に設置していた.
移動式クレーン運転士Aは,作業構台の北端で継ぎジブを付けたままジブを縮めて倒し,アウトリガーを張り出した状態で待機していたところ,移動式クレーン後方右側にある角パイプ40本(重量650kg)の移動を指示された.
そこで,アウトリガーを納め,フックブロックが作業構台の手すりにぶつからないようにジブを40度程度に起こして,30m程後退した.
そのままの状態でつり荷の方向に旋回し,ジブを伸ばしていたところ,ジブ長さ(継ぎジブを含む)が27mになったとき,ジブの自重で移動式クレーンが横転し,運転室が破損,Aが負傷した.
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