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あらまし |
この災害は,建設会社の資材倉庫で,資材の整埋作業中に発生したものである.
トラックの運転手Aは,作業現場からベニヤ板,型枠支保工等を回収し,車両積載型トラッククレーン(つり上げ荷重2.93t,無線操作式)の荷台に積み込んで資材倉庫に戻った.
Aは,資材倉庫前でトラックの荷台に上り,型枠支保工を玉掛けして無線操作によりクレーンを運転し,トラックの左脇に降ろし,作業者Bにその整理を依頼した.
次に,ベニヤ板の束(約500kg)を玉掛けし,降ろしてある型枠支保工の左隣に降ろそうと旋回させたところ,荷が作業をしているBにぶつかりそうになったため,あわてて巻上げ操作を行った.
そのため,フックブロックが,トップシーブに当たり,ワイヤロープが切断,つり荷がBの上に落下した.なお,Aは,小型移動式クレーン運転技能講習を修了しておらず,巻過警報装置のスイッチも入れていなかった.
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