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あらまし |
災害が発生した事業場は,給排水設備工事を行う事業場で,災害は,翌日から行う水道管の埋設工事の準備のため,車両積載型トラッククレーン(つり上げ荷重2.93t)で,埋設する水道管を資材置場に取りに行った際に発生した.
作業は,4名の作業員で直径100mm,長さ5.5mの水道管を34本,直径25mm,長さ5.5mの水道管を2本積み込むものであり,まず資材置場の水道管置場の脇に車両積載型トラッククレーンを停め,作業員Aがクレーンのアウトリガーを張り出した. 最初に,10本ずつナイロン製の帯2本で結束された直径100mmの水道管の束(重量700kg)を積み込むこととし,作業員Aが車両積載型トラッククレーンを運転し,作業員B,C2名が玉掛けをして作業を開始し,残りのl名は直径25mmの水道管を探していた.
玉掛けは,ナイロン製の結束帯にハッカーを内側から引っ掛ける方法で行い,荷を移動するたびに,Cは車両積載型トラッククレーンの荷台に上がって玉外しをした.
3束目の積込みは,Bが1人で玉掛けし,Cは玉外しのために荷台上で待機していた.Bは玉掛けをした後,Aの運転で地切りし,荷台の左側面までクレーンジブを旋回させ,荷台に積み込むためにさらに1m程巻き上げさせた.
その時,結束帯に掛けていた荷台前方のハッカーが外れ,つり荷を誘導するため,荷台上から手を添えていたCはつり荷とともに落下し,つり荷の下敷きとなった.
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