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原 因 |
- つり荷の重量は定格荷重を超えていなかったが,つり荷を横引き状態でつり上げたため荷が振れ,その振れた状態のままで旋回をしたため,作業半径が大きくなり転倒モーメントが安定モーメントより大きくなったものと考えられること.
- アウトリガーを張り出している前側の地盤が軟弱であったにもかかわらず,適切な沈下防止対策を講じていなかったため,片側のアウトリガーが沈下し,ホイールクレーンが傾いたこと.
- 長尺物の鉄筋を半掛けの方法で荷かけしていたため,荷をつり上げたときに玉掛け用ワイヤロープがずれて,つり荷のバランスを崩し荷崩れが起こり,その衝撃によりクレーンが転倒したものと考えられること.
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対 策 |
- 荷をつり上げる場合には,荷振れを起こしやすい横引きは行わないこと.
- 地盤の状態に応じ,適切なアウトリガーの沈下防止対策を講ずること.
- 長尺物の荷をつるときは,あだ巻きを行う等の玉掛け用ワイヤロープがすべらないような方法により荷かけすること.
- 移動式クレーンを用いて作業を行うときは,転倒を防止するための方法等について,あらかじめ定めておくとともに,当該事項について関係労働者に周知させること.
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