クレーンの災害事例
CR98012
事  例

ホイルクレーンが転倒

[あらまし]
業  種 建設業 機  種 ホイールクレーン
被  災 なし 現  象 機体、構造部分が折損、倒壊、転倒
原  因
  1. 移動式クレーンのアウトリガーを最大限に張り出していなかったこと.
  2. 過負荷防止装置を適切に使用していなかったこと.
    1)過負荷防止装置を運転士が解除し,警告音は鳴るが,自動停止しない状態にしたまま作業をしたこと.
    片側のアウトリガーが最小張出状態であったにもかかわらず,中間張出状態として作動設定をしたこと.
  3. ジブの角度を危険角度以下に下げすぎたこと.
  4. 移動式クレーンを用いて作業する場合に,予め,作業の方法,転倒を防止するための方法等について検討がなされていなかったこと.
対  策
  1. アウトリガーは最大限に張り出した状態で使用すること.
  2. 過負荷防止装置等の安全装置は,作業中,有効に作動するよう保持しておくこと.
  3. アウトリガーの張出し幅に応じて定められた定格荷重及び作業半径(ジブの傾斜角)を超えて使用しないこと.
  4. 移動式クレーンを用いて作業を行うときは,予め,転倒防止の方法等について定め,関係労働者に周知すること.
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