クレーンの災害事例
CR98052
事  例

天井クレーンの点検デッキと昇降デッキに挟まれ

[あらまし]
業  種 電気設備工事業 機  種 天井クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 機体に接触して挟圧
原  因
  1. 天井走行クレーンが労働者に接触するおそれのある点検デッキにおいて,水銀灯の取り付け作業が行われていたにもかかわらず,クレーンとの接触による危険を防止するための監視人を置き,または,ランウェイ上にストッパーを設ける等の措置を講じていなかったこと.
  2. 鋼管工場内においては,複数の設備工事が混在して行われていたが,それぞれの業者間では作業についての連絡,調整が全くなされていなかったことから,クレーンの運転者は点検デッキにおいて作業が行われていたことを知らなかったこと.
  3. クレーンの走行時に,電鈴,ブザー等の警報装置によりその接近を知らせなかったこと.
対  策
  1. 同一の作業場内において,複数の作業が接近して行われる場合には,接近することによって起こる危険を防止するため,元請事業者等は事前に作業間の連絡,調整を行うこと.
  2. クレーンが労働者に接触ことによる危険を防止するため,監視人をおく,ランウェイ上にストッパーを設ける等の措置を講ずること.
  3. クレーンを走行させるときは,走行していることを知らせるための警報を鳴らすようにすること.
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