ヒヤリハット事例
H000203
事  例

クレーンの脚が積み荷に衝突

業  種 金属製品製造業 機  種 橋形クレーン 現  象 激突
状  況 トラックに積み込んだ鉄骨大梁(長さ12m,高さ0.7m,質量5t)を荷卸しするために,トラック運転士は工場内通路にトラックを停車させた後,荷締めワイヤロープを緩める作業に取りかかり,クレーン運転士は天井クレーン(つり上げ荷重30t,床上操作方式)をその場所まで移動させるために取り寄せを行っていた.
その間,他の作業者が屋外から同工場の建屋内に引き込まれている橋形クレーン(つり上げ荷重5t,床上操作方式)に鉄骨材(長さ3.6m,質量1t)を吊って工場内に走行させてきたが,トラックの後方を通過するときに,積み荷の大梁が走行路の内側に張り出した状態となっていることに気づかないまま進行させたため,橋形クレーンの脚がその大梁に衝突し,トラックの荷台から床上に落下して変形した.
原  因
  1. 積荷を積んだトラックを橋形クレーンの走行範囲内に停車させていた.
  2. 橋形クレーン運転士が走行範囲内に張り出していたトラック荷台上の大梁に気付かずに走行させた.
対  策
  1. 橋形クレーンの走行範囲内にトラックを停車させない.
  2. クレーンの走行路を明確にするために,両脇に柵の設置又は線引き表示をする.
  3. 監視人を置く.
 
 
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