状 況 |
製品置場に鋼板製円筒形単胴(直径4m,長さ1.5m,質量2.9t)が2本,それぞれ曲面部を下にして立てた状態で置かれていた.このうち奥のほうの単胴を搬出するため,クレーン運転士が天井クレーン(つり上げ荷重10t,機上運転方式)により巻き上げ,横行操作に移ろうとしたところ,玉掛合図者が隣に置かれた単胴を越える高さまで巻き上げられているかどうかを確認するために運転士からは死角になる場所に移動していたため,運転士は玉掛合図者が戻ってくるのを待たずに独断で横行させたところ,吊っていた単胴の下部が隣の単胴に接触して倒してしまった.近くに作業者が居なかったのでヒヤリ事故ですんだ.
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原 因 |
クレーン運転士が玉掛合図者の合図を待たず,単独の判断で運転したこと.
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対 策 |
「運転士は合図者の合図に従って運転する」,「合図者は運転士から見える位置から合図する」を徹底する.
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教 訓 |
思い込みや先走りによる運転ミスはベテランに多い.初心を忘れないように.
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