ヒヤリハット事例
H000206
事  例

クレーン運転中に居眠り

業  種 建設業 機  種 ジブクレーン 現  象 居眠り運転
状  況 18階建てビル建設工事現場でタワークレーン運転中のヒヤリ体験.鉄骨建て方が終わり,PC板(長さ6m,高さ3.5m,質量約4t)の取付作業が始まった.PC板取付作業は同じような作業の繰り返しであり,その日は特に風もなく秋晴れの良い天気に恵まれた中でのクレーン運転操作であったため,つい居眠りをしてしまった.時間にすると約40秒くらい,巻き上げと旋回を同時操作している時のことであった.突然の大きな衝撃音とともに巻き上げモータが停止したことで目が覚めたが,目の前にあるはずのPC板が視界から消えており,よく見るとジブ先端のところで停止していた.衝撃音は巻き過ぎ防止装置のリミットスイッチが作動して巻き上げモータが停止したものであった.つり荷が建物等に衝突せず単なるヒヤリ事故で済んだことは幸いであった.
原  因 同じような運転作業の連続で注意力が低下し,居眠りをしてしまったこと.
対  策 合図者との連絡を緊密にして居眠りを防止する.無線通話装置の使用が有効である.
 
 
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