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状 況 |
浮きクレーン(つり上げ荷重200t,非自航式クレーン船)により50t型テトラポットを岸壁から船腹に積み込む作業中のヒヤリ事故.作業開始時には多少のうねりがあったものの作業に支障が出るほどではなく,積み込みは順調に進んで最後の1個を残すのみとなった.その頃うねりは作業開始時よりも徐々に大きくなっていたが,玉掛けを終えて地切りしたその時,今までよりも大きなうねりが寄せてきて船体がゆっくり上下動し,吊っていたテトラポットが着地してその弾みで玉掛けワイヤロープが外れ,大きく跳ね上がった.幸い,玉掛け作業者が離れていたために事なきを得たが,大きな災害になりかねない状況でありヒヤリとした.
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原 因 |
気象の悪化に気づかずに作業を続行したこと.
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対 策 |
このような作業では常に気象条件に留意し,特にうねりの状態には配意して無理な作業をしないこと.
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教 訓 |
作業終了直前に危険が潜む.
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