ヒヤリハット事例
H0301
事 例
クレーン運転中の運転士が熱中症になり意識を失った.
業 種
機 種
天井クレーン
現 象
健康障害
状 況
原料パルプから新聞紙を製造している工場の製紙機械にはいろいろな用具が使用されている.用具の取替作業で天井クレーンを使用開始してから3O分位経過した頃,巻上げ合図をしてもクレーンが動かなくなり,笛を吹いても,大声で呼びかけても返答が無く,地上から運転室を見上げても運転士の姿が見えなかった.
急いで運転室に行ってみると,運転士が汗だくになり青ざめた顔色で倒れていた.
すぐに地上に降ろし,医師に治療してもらったので大事にはいたらなかったが,処置が遅れていたら,運転操作中に意識が無くなったらと考えるとヒヤリとした.
原 因
紙を乾燥させる職場のため,運転室が高温多湿となり熱中症にかかった.
対 策
運転室に冷房設備を設置し作業環境を改善した.
作業開始前に運転士の健康チェックを実施することを標準化した.