ヒヤリハット事例
H0706
事 例
巻下げ操作でフックが下がらず巻上げワイヤロープがたるんだ
業 種
機 種
ジブクレーン
現 象
整備点検不良
状 況
タワークレーンの作業開始前点検時のヒヤリ体験です.いつものように,作業開始前点検を実施した後,作動確認のために旋回させながら巻下げ操作を行った.フックが巻下がってこないのに気付き,巻下げ操作を停止した.巻上げドラムを点検した結果,ワイヤロープが3m 位たるんでいるのを確認した.巻上げ微動操作でワイヤロープのたるみを巻戻した後,電源を切りジブ先端部を点検した結果,ワイヤロープの油がシーブの溝に付着して固まり,シーブが回転していなかった.気付かずに巻下げ操作していたらフックが落下したかと考えるとヒヤリとした.
原 因
シーブ溝に付着したロープ油と前日降った雪とが夜間の気温低下で凍りつきシーブが回転せず巻上げワイヤロープがたるんだ.
対 策
2作業開始前の運転確認は,最初にチョイ巻上げ操作を行うようにした.
月例点検でのシーブ溝点検時に余分なロープ油は拭き取る.