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状 況 |
レードルクレーンの補巻きにより溶湯の入ったとり鍋(重量26t)を運搬していたところ,巻上用ワイヤロープが切断し,つり荷が落下して「ヒヤリ」とした.幸い落下した場所がノロ捨場であったため事無きを得た.
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原 因 |
ガーダの下部には溶湯の炎がガーダ上のモータやドラム等に直接当たって影響を与えないようにするため,防熱鉄板が取り付けられているが,巻上ワイヤロープの通過する箇所には小さな窓が設けられている.ところが,フックが揺れた時にワイヤロープが窓の角に操り返し接触していたため,長期間の間に摩耗が進み金属疲労により切断したものであったことがわかった.
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対 策 |
防熱鉄板の窓を大きくし,角にはパイプの半丸を取付けてワイヤロープが痛まないように改善した.また,定期検査に当たってはワイヤロープの状態の点検について特に留意することにした.
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