状 況 |
溶接作業中の角槽タンク(高さ0.65m,幅1m,長さ4m,重量1.5t)を床上操作方式クレーン(つり上げ荷重5t)により垂直に立てるため巻上げていたところ,突然,玉掛けワイヤロープが切れて角槽タンクが転倒した.幸いにも周辺には作業者が居なかったので,労働災害にはいたらなかったが「ヒヤリ」とした.
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原 因 |
つり荷の角部にはヤワラを当てて玉掛けしなければならなかったが,玉掛けワイヤロープを直接角槽に掛けたため,鋭角部で切断された.
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対 策 |
- 玉掛作業の基本的事項を再教育し,作業標準の遵守を徹底した.
- 専用のつり金具を使用することにした.
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類似ヒヤリ |
無線操作方式のクレーンを使用して1人で玉掛をし,巻上げようとしたところ,フック付き玉掛けワイヤロープのフックがつり荷に引っ掛かり転倒した.
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教 訓 |
1人ではできない作業もあります.作業内容の見極めが必要です.
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