ヒヤリハット事例
H90212
事  例

ボルトの締め忘れでブレーキの制動力が低下

業  種 機械器具製造業 機  種 天井クレーン 現  象 整備点検不良
状  況 天井クレーン(つり上げ荷重20t)の巻上モータを取り替えた後,ブレーキの調整作業をメーカー作業員2名を含む4名で行ったが,その2日後に,ブレーキ制動力の低下に気付いたため直ちに運転を中止して点検を行ったところ,ブレーキを固定しているるボルトが緩んでおりブレーキ本体の位置がずれていることを発見した.
制動力の異常状態に気付いて即刻点検した結果,原因を発見することができたので,つり荷落下等の大事故には至らずに済んだものの「ヒヤリ」とした.
原  因 モータ取り替え後のブレーキ調整時に固定ボルト4本の内2本を締め忘れていたため,運転中の振動で緩みブレーキ本体が変位していた.
対  策
  1. 作業者の役割分担を明確にしたうえで,作業を開始するようにした.
  2. 作業終了時の確認を徹底するようにした.
教  訓 共同作業では『他人任せ』の意識がでます.確認の徹底方法を考えましょう.
 
 
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