ヒヤリハット事例
H91201
事  例

警報ブザーが聞き取れず隣接クレーンに衝突

業  種 機械器具工業 機  種 天井クレーン 現  象 衝突
状  況 機上操作方式の天井クレーンを床上操作方式に改造した直後,運転者の不慣れにより隣接クレーンに衝突させる事故が発生したことがあったため,その対策として,クレーンに超音波式衝突防止装置を設置し,隣接クレーンに接近したらブザー警報を出すように改善したが,その後の月例点検において走行運転したところ停止中の隣接クレーンに衝突する事故が再び発生し「ヒヤリ」とした.
原  因 床上操作方式クレーンの運転操作に不慣れであったこと,及び工場内の騒音が大きく接近警報ブザーの音が聞き取れなかったこと.
対  策 接近距離が6mになると走行電源が自動的に遮断する回路を設け,定格速度からの制動距離が4m以下になるようにブレーキを調整した.
教  訓 安全装置を設置する時は,「本当に安全になるか?」を十分検討する必要がある.
 
 
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