ヒヤリハット事例
H91202
事  例

運転室に乗り移るとき墜落しそうになった

業  種 金属製品製造業 機  種 天井クレーン 現  象 墜落
状  況 天井クレーン(つり上げ荷重20t,マントロリー方式)のガーダに上るため,昇降連絡用のブザーによりクレーン運転士に乗り込みの合図をし,応答ブザーを確認したうえで乗り込んだ.続いてガーダ上から運転室へ行こうとして,昇降タラップに乗り移ろうとした瞬間,運転室(移動式)が突然前方に動き出したため墜落しそうになった.
幸いにも,クレーンの手摺にしがみついる時に運転室が停止したので墜落はまぬがれたが「ヒヤリ」とした.
原  因
  1. 乗り込みの合図を受けた運転士が,操作回路を切らずに待機していた.
  2. 待機中の運転士の右腕が「運転室移動ハンドル」に触れたため,急に動き出した.
対  策
  1. 運転室の応答ブザースイッチを押すと,操作電源が遮断される回路にした.
  2. 運転室への乗り込みタラップの開閉手摺を持ち上げると,運転室移動の回路が遮断されるように改善した.
教  訓 「電源切り」を習慣化することが類似災害防止の原点です.
 
 
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