ヒヤリハット事例
H92201
事  例

巻き上げワイヤロープの損傷を発見

業  種 機械器具製造業 機  種 天井クレーン 現  象 整備点検不良
状  況 クレーンを運転中に,エコライザシーブ付近の巻上ワイヤロープに異物が付いているような異常を感じた.そのため,クレーンを停止して点検を行ったところ,多数の素線切れが発生しているのを発見した.もしも気づかずに運転を継続していたら,巻上ワイヤロープが破断し,つり荷の落下事故につながったのではないかと思うと『ヒヤリ』とした.
原  因 繰り返し荷重によるワイヤロープ素線の疲労断線
対  策
  1. 巻上ワイヤロープの点検を強化するとともに,取替周期を短縮した.
  2. エコライザシーブの直径を大きくして,ロープの寿命延長を図った.
類似ヒヤリ 始業点検の無負荷運転中に,巻上ワイヤロープに糸屑状の付着物があるのに気づき点検を行った結果,素線切れ(2~3本)が発生していた.
教  訓 設備の不具合による重大災害防止の決め手は,運転士の「気配り運転」です.
 
 
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