ヒヤリハット事例
H92208
事  例

玉掛けロープが滑りつり荷が傾いて回転

業  種 金属製品製造業 機  種 玉掛け 現  象 作業手順・方法
状  況 重心位置の高い製品(重量2t)を天井クレーン(つり上げ荷重15t)で巻き上げ,地切りをした後約20cmの位置で一旦停止して安全確認をしようとしたところ,つり荷が傾き始め90度回転した.作業者には接触しなかったが「ヒヤリ」とした.
原  因
  1. 玉掛けワイヤロープをフックに半掛け状態で掛けていたため,フックに接触している部分で玉掛けワイヤロープが滑り,つり荷が回転した.
  2. 玉掛者にとっては初めての玉掛け作業であったため,玉掛けワイヤロープの滑りを予知することができなかった.
対  策
  1. 偏心荷重のつり荷に対する玉掛け方法の再教育を実施した.
  2. 玉掛けワイヤロープ4本による玉掛け作業を標準化した.
教  訓 玉掛け方法を誤ると,このようなヒヤリが発生します.熟練者の玉掛け方法を標準作業に制定することで,作業ミスに起因する災害を防止しましょう.
 
 
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