ヒヤリハット事例
H93201
事  例

走行軸用カップリングが落下

業  種 鉄鋼業 機  種 天井クレーン 現  象 飛来・落下
状  況 天井クレーン(つり上げ荷重20t,床上無線方式)の走行運転操作をピット内から行っていたとき,つり荷が振れてピツトの側壁に衝突しそうになったので無線機の押ボタンを逆ノッチ操作したところ,走行中間軸用カップリングが落下してきた.
たまたま,地上の作業者は立ち入る必要のないピット内に落下してきたので人身事故には至らなかったが「ヒヤリ」とした.
原  因 カップリング取付け固定ボルトの疲労破断が進行していたところに,逆ノッチを入れたためその衝撃で折損したものである.
対  策
  1. カップリングボルトの直径を大きくして強度アップを図った.
  2. カップリングの下に金網製の落下防止用受けカバーを取り付けた.
類似ヒヤリ 重錘形リミットスイッチの分銅を取り付けているとき,シャックル・ピンが緩んでいたため分銅が地上に落下した.また,同時にガイド金具も破損して分銅とともに地上まで落下した.
教  訓 不具合が生ずると部品等の落下事故につながるようなものに対しては,2重・3重の安全対策が必要です.
 
 
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