状 況 |
天井クレーン(つり上げ荷重15t,機上操作方式)を使用して縦2.2m×横1.8mの捨て枠(重量1.5t)一枚を,枠置場に既に5段積みされている捨て枠の上段に下ろし,玉掛ワイヤロープをフックに掛けたまま少し巻き上げた状態で走行しようとしたところ,隣接して8段目まで積み上げられていた1.6m×2.0mの捨て枠のつり手の1ケ所に玉掛ワイヤロープが引っ掛かり,そのワイヤロープが玉掛者の横に落下したので「ヒヤリ」とした.
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原 因 |
- フックに掛けた玉掛けワイヤロープの掛かりが浅かったことに気付かなかったこと.
- 運転台の真下における作業であったので玉掛ロープの状況がよく見えなかったが,そのまま運転したこと.
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対 策 |
- つり具,つり荷の位置を常に確認喚呼(確認呼称)して運転する.
- 玉掛者の合図誘導が無ければクレーンを移動させないことを再教育した.
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教 訓 |
玉掛ロープをフックに掛けた状態でクレーンを移動させる時には,地上の設備や品物等に引っ掛からないように,玉掛ロ一プの先端にまで十分な気配りを.
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