ヒヤリハット事例
H93208
事  例

停電のためつり荷が停止せずに着地

業  種 金属工業 機  種 天井クレーン 現  象 整備点検不良
状  況 天井クレーン(つり上げ荷重20t,機上操作)でつり荷(鋼板,3.5t)を運搬し,所定の場所に荷降ろし作業をしていたとき,床面から40cm位の高さまで巻き下げたところ突然停電した.停電と同時にブレーキが掛かりつり荷は停止するはずであるのに,つり荷は停止せずにゆっくりとしたスピードで床面に着床してしまい「ヒヤリ」とした.
原  因
  1. 電磁ブレーキが調整不良状態になっており制動力が不足していた.
  2. 正常運転時には速度制御用の電気的ブレーキが効いているために,電磁ブレーキの効き具合に対する意識がおろそかになっていた.
対  策
  1. 電磁ブレーキの制動テストを6ヶ月周期で実施するようにした.
  2. 停電時の制動距離を想定して,運転および玉掛業務を行うようにした.
類似ヒヤリ つり荷を船内に巻き下げ中,電気ブレーキを働かせるためにコントローラを操作したが作動せず,停止距離が長くなって船底に着床した.
 
 
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