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状 況 |
同一のランウェイ上にクラブ式天井クレーン(つり上げ荷重30t)とホイスト式天井クレーン(つり上げ荷重3t)の2台が設置されている場所において,走行給電用の剛体トロリ線の接続部が外れて曲損した.その故障を復旧するために,曲損場所から約60m離れた建屋柱に設置されている電源箱の主電源遮断器を切り「スイッチを入れるな」と書いた札を掛けた後,4名の作業者がクラブ式クレーンのトロリ線感電防止枠の上で剛体トロリ線(1本約6m)の取り替え作業を行っていたところ,その作業中に2名が感電して墜落しそうになったが,次の瞬間に感電が解けて墜落を免れた.幸い,重大災害にはならなかったが「ヒヤリ」とした.
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原 因 |
ホイスト式クレーンを使おうとした作業者が,電源箱の遮断器に掛けられている「スイッチを入れるな」の札を確認せずに主電源用遮断器を投入した.
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対 策 |
トロリ線取替等の停電作業を行う時には,電源箱に見張者を1名配置する.
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