ヒヤリハット事例
H95210
事  例

巻上ワイヤロープのストランドが切断

業  種 機械器具工業 機  種 天井クレーン 現  象 整備点検不良
状  況 工場棟内から屋外にまで設けられた天井走行クレーン(つり上荷重10t)により質量5tのつり荷を巻き上げていたところ,フックブロック付近を通過した巻上ワイヤロープの1本のストランドが突然切断した.残りのストランドは切れずに残ったため吊荷の落下までにはいたらなかったがヒヤリとした.
巻上ワイヤロープは17ケ月使用していたが,ロープの摩耗はほとんど無く,外観上は油切れも認められなかった.
原  因 フックブロックのカバー部に雨水が溜まり,ロープの心綱(麻心)に接触する内部素線を腐食させたために,ロープの強度が低下して切断したものである.
対  策
  1. ワイヤロープの使用期間を17ケ月から9ケ月に短縮した.
  2. ワイヤロープ内部の点検治具を製作し,月例点検時にこれを使用して点検するようにした.
 
 
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