ヒヤリハット事例
H96203
事  例

無線送信器の故障でクレーンが暴走

業  種 製鉄業 機  種 天井クレーン 現  象 整備点検不良
状  況 圧延工場の矯正機ロール取替工事において,天井クレーン(つり上げ荷重10t,無線操作方式)により重量約150kgのロールを1m位の高さまでつり上げた後,矯正機のシャフト中心に位置合わせをするため1m程北側に寄せようとした.
送信器の「北行」押ボタンを押し,すぐに離したが走行北行が停止しなかった.直ちにキースイッチを遮断してクレーンを停止させようとしたが,つり荷が惰力により移動して北側2m位の所にあった矯正機操作室の側壁に衝突してしまった.
原  因 押ボタン保護用のガードリングが破損しており,押ボタンが復帰不能の状態になっていた.
対  策
  1. 損傷しているガードリングを新品に取り替えた.
  2. 点検チェックリストに送信器の点検項目を追加し点検の充実を図った.
類似ヒヤリ 走行電磁接触器の接点が溶着してクレーンが約6m暴走した.
 
 
[ホーム]