ヒヤリハット事例
H96207
事  例

つり荷が地上の機械に引っかかる

業  種 製紙業 機  種 天井クレーン 現  象 作業手順・方法
状  況 抄紙機のロールを交換する作業において,天井クレーン(つり上げ荷重20t,機上運転方式))によりつり上げた予備ロール(10t)の片側のメタルに組み込みを終わり,次に,反対側のメタルを組み込むために,玉掛者の合図に従って巻上のインチング運転をしていたところ,玉掛者が機械本体の陰になり,合図が少し見えにくい状況になったが大丈夫だろうと考え,そのまま巻上のインチング運転を2~3回続行した.
この時,メタルが機械フレームに引っ掛かったが,玉掛者の停止合図により巻上運転を非常停止した.幸いにも大事には至らなかったが,もしも玉掛ロープが切れていたらと考えるとヒヤリとした.
原  因 合図者の合図を確認できないまま「だろう運転」を行ったこと.
対  策
  1. 大丈夫だろうという「だろう運転」は絶対にしない.
  2. 合図が確認できない時は,運転を一旦停止して再確認する.
 
 
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