ヒヤリハット事例
H96214
事  例

つり荷を反転中に荷が落下

業  種 機械器具製造業 機  種 玉掛け 現  象 玉掛用具・方法
状  況 板金工場において機械のベッドを製作中に起きたヒヤリ事故である.
ベッド(縦2m,横1m,厚さ0.5m,重量1.2t)上面の溶接作業が完了したので,続いて側面を溶接するためにホイスト式天井クレーン(つり上げ荷重2t,床上運転操作方式)を用いてベッドを反転させようとしていた.
先ず,ベッドを縦方向に直立させるため,「やわら」をかませたうえ直径12mmの玉掛けワイヤロープで絞り,約1.8m巻き上げたところ,ベッドが急に落下して大音響とともに倒れてしまった.作業は玉掛補助者と2人で行っていたが,幸いにも災害にはならなかったものの,一つ間違えばと思うとヒヤリとした.
原  因
  1. ベッドを巻き上げる作業中にヤワラがずれ落ちた.
  2. 玉掛ワイヤロープの絞り角度が大きかったため張カが大きくなった.
対  策
  1. 反転用の専用吊ピースを取り付けるように作業改善をした.
  2. ヤワラのずれ落ち対策として,被覆ワイヤロープを使用するようにした.
 
 
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