ヒヤリハット事例
H97206
事  例

クレーンの無線通話装置が混信

業  種 建設事業 機  種 クローラクレーン 現  象 誤操作
状  況 工場新築現場においてクローラクレーン(つり上げ荷重20t)を運転中に起こったヒヤリ体験.
2階部分に鉄骨梁を架ける作業をするため,運転室からは死角になった場所の合図者からの無線通話装置による合図に従い,鉄骨梁をクローラクレーンで所定の高さまで巻き上げたが,『停止』の合図があったのでそのままの状態で待機していた.ところが続いて,『降ろせ』の合図が入ってきたため荷の巻下げを始めたところ『ストップ,ストップ』の声がスピーカーから聞こえてきたので急停止をした.
同僚の合図者は合図をしていないと言ったが,その間にも『下げ』,『左旋回』の声が聞こえてきた.クレーンのエンジンを切って周囲の状況を確認したところ,隣接の25tクレーンからの無線合図が混信していることが分かった.
原  因 他のクレーンの無線通話装置からの音声が混信した
対  策 合図の前にクレーン番号を呼び出すように無線合図方法を改善した.
 
 
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