ヒヤリハット事例
H980201
事  例

隣接クレーンが衝突

業  種 製鉄業 機  種 天井クレーン 現  象 激突
状  況 鋼管束(質量8.5t)を運搬するため,天井クーン(つり上げ荷重10t,床上運転無線操作方式)を所定の位置に移動して停止させた後,玉掛作業を開始した.天秤ハッカーの片側の玉掛けを終えて他方の玉掛けに取りかかったとき,同一ランウェイ上に設置された隣接天井クレーン(つり上げ荷重10t,床上操作方式)が接近してきた.隣接クレーンの運転者は,玉掛作業中のこちらのクレーンに気づいて急いで走行操作ボタンを離したが間に合わず,クレーンは惰走を続け衝突してしまった.
原  因
  1. クレーンによる隣接作業を行うとき,事前の連絡打ち合わせがなされていなかった.
  2. 隣接クレーンの運転者が玉掛作業中のクレーンに気づくのが遅れた.
対  策
  1. 進行方向の『指差呼称確認』の徹底.
  2. クレーン接近運転時の作業ルールの確立と教育の徹底.
  3. 接近時警報回路および走行停止回路の設置.
教  訓 床上操作式クレーンでは隣接クレーンが視界に入りにくいことを意識して作業する.
 
 
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