状 況 |
鋼管束(質量8.5t)を運搬するため,天井クーン(つり上げ荷重10t,床上運転無線操作方式)を所定の位置に移動して停止させた後,玉掛作業を開始した.天秤ハッカーの片側の玉掛けを終えて他方の玉掛けに取りかかったとき,同一ランウェイ上に設置された隣接天井クレーン(つり上げ荷重10t,床上操作方式)が接近してきた.隣接クレーンの運転者は,玉掛作業中のこちらのクレーンに気づいて急いで走行操作ボタンを離したが間に合わず,クレーンは惰走を続け衝突してしまった.
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原 因 |
- クレーンによる隣接作業を行うとき,事前の連絡打ち合わせがなされていなかった.
- 隣接クレーンの運転者が玉掛作業中のクレーンに気づくのが遅れた.
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対 策 |
- 進行方向の『指差呼称確認』の徹底.
- クレーン接近運転時の作業ルールの確立と教育の徹底.
- 接近時警報回路および走行停止回路の設置.
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教 訓 |
床上操作式クレーンでは隣接クレーンが視界に入りにくいことを意識して作業する.
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