ヒヤリハット事例
H980202
事  例

製造中の高所作業車にクレーンが接触

業  種 機械器具製造業 機  種 天井クレーン 現  象 挟まれ、接触
状  況 高所作業車の製造工場において,片側のラインで組み立てられた旋回台ユニットを車体ユニットに組み込むため,天井クレーン(つり上げ荷重3.5t,床上操作方式)によりつり上げ走行移動していた.この時,反対側のラインでは高所作業車のブーム先端を天井クレーンのガーダより高い位置まで起こした状態で作業が進められていた.運転者はブームが起こされているのに気づかないまま走行操作を続けていたが,近くの作業者の大声に気づいて,クレーンの走行操作ボタンを離したが間に合わず,クレーンのガーダが高所作業車のブームに接触した.
原  因
  1. 天井クレーンと接触するおそれのある高さまで高所作業車のブームを起こしていたこと.
  2. クレーン進行方向の状況確認が不足していたこと.
対  策
  1. ブーム起こしが必要な作業場に接近警報・停止装置を設置した.
  2. 運転時の安全確認項目を決め,『指差呼称確認』徹底の再教育を実施した.
    安全確認項目/玉掛けヨシ!周囲確認ヨシ!進行方向確認ヨシ!
教  訓 クレーン稼動範囲内での作業では,ストッパ設置や監視人配置も忘れずに.
 
 
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