ヒヤリハット事例
H980203
事  例

気動車につり荷が接触

業  種 鉄鋼業 機  種 天井クレーン 現  象 挟まれ、接触
状  況 製品を運搬する作業において,つり荷を所定の高さまでっり上げた後,玉掛合図者からつり荷を降ろす場所の指示を受けて天井クレーン(つり上げ荷重20t,機上運転方式)の走行を開始した.つり荷を降ろす場所の手前は気動車の走行範囲であったが,1日に数回しか出入りがなかったので気動車が進入してくることは無いものと頭から思い込んでいた.走行しながらつり荷を巻下げ始めたが,運転室後ろ側の入口から気動車が進入してきたことに気づかなかったため,つり荷を気動車の昇降手摺りに接触させた.
原  因
  1. 気動車が進入してくることを頭から考えていなかった.
  2. クレーンの走行音で気動車の走行警報が聞こえなかった.
対  策
  1. 走行警報と同時に赤灯点滅装置を設置した.
  2. 軌道や安全通路を横断する手前では減速し,一旦停止を実践する.
  3. 運転開始前に『KY(危険予知)』を実践する.
  4. 進行方向の『指差呼称確認』を実践する.
教  訓 『思い込みミス』は,ベテランになるほど犯しやすいミスのひとつです.
 
 
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