状 況 |
主巻と補巻を有する天井クレーン(つり上げ荷重主巻50t,補巻25t)を使用して,トラック荷台に積みこまれてきたロール(重量11t)を荷卸しする作業において,主巻側の玉掛け用ワイヤを半掛け,補巻側をあだ巻きにして,つり上げ地切りした.その後,ロールを水平にするために巻上げたが,主巻と補巻の巻き上げ速度調整を誤ったため,主巻側の玉掛け用ワイヤロープがロール中央側に滑り,ロールの片側が荷台上に落下した.
|
原 因 |
- 滑りやすい形状のつり荷に対する危険予知訓練が不足していた.
- 主巻,補巻速度の調整・確認を怠った.
|
対 策 |
- 玉掛け用ワイヤーロープ(あだ巻き,段付部)の滑り止め対策を確実に実施する.
- 主巻,補巻速度の事前確認,合図方法の徹底を図る.
|
教 訓 |
ロープ張力の水平分力で「滑るかもしれない」のKY訓練を実践しましょう.
|