ヒヤリハット事例
H980207
事  例

地切りのときに玉掛けロープが滑る

業  種 金属製品製造業 機  種 玉掛け 現  象 荷くずれ・滑り
状  況 主巻と補巻を有する天井クレーン(つり上げ荷重主巻50t,補巻25t)を使用して,トラック荷台に積みこまれてきたロール(重量11t)を荷卸しする作業において,主巻側の玉掛け用ワイヤを半掛け,補巻側をあだ巻きにして,つり上げ地切りした.その後,ロールを水平にするために巻上げたが,主巻と補巻の巻き上げ速度調整を誤ったため,主巻側の玉掛け用ワイヤロープがロール中央側に滑り,ロールの片側が荷台上に落下した.
原  因
  1. 滑りやすい形状のつり荷に対する危険予知訓練が不足していた.
  2. 主巻,補巻速度の調整・確認を怠った.
対  策
  1. 玉掛け用ワイヤーロープ(あだ巻き,段付部)の滑り止め対策を確実に実施する.
  2. 主巻,補巻速度の事前確認,合図方法の徹底を図る.
教  訓 ロープ張力の水平分力で「滑るかもしれない」のKY訓練を実践しましょう.
 
 
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