ヒヤリハット事例
H980214
事  例

ワイヤロープが滑車から外れた

業  種 建設業 機  種 ジブクレーン 現  象 整備点検不良
状  況 建築躯体工事が完了したので,工事に使用したタワークレーンを解体する作業中に起こったヒヤリ事故である.解体部材を下ろすための昇降装置を設置した後,両サイドのシーブに通されたワイヤロープを緊張させるため地上に設けたウインチで巻き取ることとなった.ところがワイヤロープが緊張し始めたとき,異常音に気づいたので直ちにウインチを停止して,屋上にいる作業指揮者に点検確認を依頼したところ,片側のシーブからワイヤロープが外れてシーブとガイドとの間に噛み込まれているのが発見された.
異常音に気付かず,そのまま作業を続けていたら大事故に繋がったのではないかと思いヒヤリとした.
原  因 シーブの監視人が脇見をしていて,ワイヤロープの噛み込みに気付かなかった.
対  策 作業開始前に監視人の役割,監視内容,合図の手順等を明確化する.
教  訓 監視人,見張人の役割の見直しを話し合ってみましょう.
 
 
[ホーム]