状 況 |
天井クレーン(つり上げ荷重3t,床上操作方式ホイストクレーン)で荷をつり上げ走行移動をさせていた.目的位置の手前5m位から停止操作を始めたが,走行速度が速過ぎていたため,このまま行けば目的位置には止まらないのではないかと判断し,逆方向への操作ボタンを押したが,逆ノッチ制動が働かずクレーンはそのまま進行方向に惰走を続けた.再度,逆ノッチ操作をしたがクレーンは目的位置を行き過ぎて前方の壁の手前まできてようやく停止したが,つり荷は前後方向に大きく振れて壁に衝突してしまった.
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原 因 |
- 走行速度に対し停止操作が遅れため,荷が目的位置を大幅に行き過ぎた.
- クッションスタータ式緩起動制御のため,逆ノッチ制動が効きにくかった.
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対 策 |
- 減速,停止操作のタイミングが遅れないように再教育を実施した.
- 緩起動制御をリアクトル方式に変更し,逆ノッチ制動が効くようにした.
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教 訓 |
自動車の運転と同じです.『ブレーキは早めに!スピードは整えめに!』
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