状 況 |
天井クレーン(つり上げ荷重10t,床上操作方式)に長さ18mの天秤つり具を装着し,長さ21m,幅0.5mの長尺材を定盤上に配列する作業中のヒヤリ体験.
長尺材をつり上げた後,つり荷の進行方向に作業者がいないことを確認して横行操作を開始した.すでに配列済みの長尺材の上を通過させようとした時,長尺材の間に腰を降ろして作業をしていた作業者が突然立ち上がったのに気付き,クレーンを急停止させようとしたが間に合わず,つり荷が作業者の肩と後頭部付近に接触した.作業者はつり荷に押されて前のめりになり衝撃が緩和されたため,幸いにも労働災害までには至らなかったもののヒヤリとした.
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原 因 |
進行方向の既に積み上げられた長尺材の死角部に作業者がいて作業していることに気付かず,つり荷を頭上通過させてしまった.
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対 策 |
- つり荷の進行方向における人払いを徹底する.つり荷の配列作業中は定盤上を立入禁止にする.
- 運転位置から見て死角になる場所を通過する作業があるときは,中間点に必ず合図者を配置するようにする.
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