状 況 |
インゴットケース(鋼塊用鋳型)を型据用の天井クレーン(つり上げ荷重30t,機上運転方式)により,所定の置き場から台車上の定盤に据え付ける作業を行っていた.
ところが,機上のクレーン運転士が運転操作もしていないのに突然つり荷がユラユラと揺れだし,その直後に建家がギシギシと鳴り大きく揺れ始めた.地上で作業指揮をとっていた私は地震だと直観し,通話装置で『クレーン停止!運転室から出るな!』と叫んだ.数十秒後にはすべての電源が停電し,建屋の中はもうもうたる粉塵で真っ暗になり,身動きのできる状態ではなくなった.
事後点検の結果,私の職場では幸いにも人災はなかったが,他の職場では人災やクレーン倒壊等が発生していた.
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対 策 |
- 地震がおさまるまで運転室内で待機しておくことを行動指針で決めた.
- 運転室に非常用の懐中電灯を備えつけた.
- 運転室からの脱出用具を備えつけた.
- 防災の日に合わせて非常訓練を実施するようにした.
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教 訓 |
地震を想定したKY(危険予知)活動を実施しておこう.
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